8/1 更新
Rhipsalis baccifera
世界を渡った、リプサリスの原点。
細い円柱状の茎を幾重にも枝分かれさせ、樹上から緑の糸のように垂れ下がる森林性サボテン。
小さな白花のあとには、半透明の白い果実を結びます。その姿は、細枝に真珠の粒を散らしたよう。派手な大輪花ではなく、枝の流れと果実が作る静かな景色を楽しむ種類です。
本種は、Rhipsalis属の基準となるタイプ種。そして、熱帯アメリカだけでなく、アフリカやインド洋の島々、スリランカにも自然分布する、旧世界にまで到達した唯一のサボテンとして知られています。
分子系統研究からは、祖先がアメリカからアフリカへ一度の長距離分散を遂げた可能性も示されています。
見た目は一本の細い枝。
その背景には、大西洋を越えた壮大な植物史が流れています。
リプサリスを集めるなら、外すことのできない原点の一種です。
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