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2020/02/12 09:49

Chapter 3


クジャクサボテンと、そのルーツとなった原種サボテンたち


クジャクサボテンと言われる品種群は、森林サボテンやその近縁種同士の交配により生まれた品種や、その品種たちを含めさらにかけ合わせて生まれた植物で、


・クジャクサボテン(コンブやワカメのような茎節を持ちそれがクジャクの尾のように広がり育つ為)

・オーキッドカクタス=蘭サボテン=Orchid cactus (蘭のような花を咲かせる為)

・フェロカクタス=Fhyllocactus

・エピフィルムハイブリッド=Epiihyllum hybrid

等と呼ばれます。


1800年代前半、19世紀にヨーロッパで交配が始まり、その後1900年代、20世紀に入って、次はアメリカで隆盛を見せました。日本では明治のころにヨーロッパから持ち込まれ、一般に広まっています。現在1000を優に超える品種があります。




ここで、その掛け合わされたおもな原種たちを年代別に見ていきましょう(*'▽')


💗なお、属名は、後世の統廃合により変更された種(主にDisocactus属 へ統合)が多数を占めますが、ここでは過去に想いを馳せ、旧属名で記載していきます。



19世紀


Heliocereus speciosus スぺシオスス、花大名


森林サボテンではありませんが、赤花系統のクジャクサボテンの母親と言われます。

メキシコ近辺の標高1600~2700mで生育していて、好きな環境は、日陰と、適度な寒さと、もしくは乾燥した夏です。日本の夏のような蒸し暑い夏を嫌います。



Nopalxochia ackermannii アッケルマン孔雀


森林サボテンの赤花系統の重要な交配親です。



Nopalxochia phyllanthoides 比良の雪、紅玉簾、


小花系統、矮性系統の交配親です。

花の形や茎節にこの原種の面影を残しているクジャクサボテンは多く見られます。

おそらく、この原種が元になったと思われる名品種として、港まつり があります。



Epiphyllum crenatum クレナツム


白花系統、有香系統の重要な交配親です。



Aporocactus flagelliformis 金紐、キンヒモ


この交配親の特徴を受け継ぐ品種は、Aporophyllum アポロフィルム、紐クジャクと呼ばれます。

キンヒモと花大名との交配から発生した品種が源流近くに有ります。



Selenicereus grandiflorus 大輪柱


大輪系統の交配親に使われたり、花着きを良くする目的で交配に使われたと想像できます。

ちなみにクレナツムとの交配、旧セレニフィルム属は、キムナッチー氏(Mr. Myron Kimnach 1922-2018)より否定されています。




20世紀


Epiphyllum oxypetalum 月下美人


日本ではクジャクサボテンよりも名前の知られた原種です。

イージーなイメージがありますが寒さには弱く、熱帯植物として扱わないと枯れることがあります。



Disocactus biformis ビフォルミス、姫孔雀


秋冬咲系統、小花系の交配親に使われます。

おそらく、この原種が元になったと思われる品種として、Chirstmas Red クリスマスレッドがあります。



Chiapasia nelsonii ネルソニー、纏比べ


秋冬咲系統の交配親に使われます。

この原種が元になった品種として、Marionette マリオネッテがあります。



Epiphyllum anguliger アングリガー


秋冬咲系統、変わり葉、の交配親に使われます。



Pseudorhipsalis macrantha 星月夜


黄花系統の交配親に使われます。



その他

Heliocereus cinnabarinus へリオセレウス シンナバリダス


Acanthorhipsalis monacantha  白茨葦



など



近年では、シャコバサボテンなどを交配親に持つ品種も作出されています。



Chapter4へ続くかも…

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